金融会社やクレジットカード会社、あるいはアマゾンなどの大手ECサイトの名前を語り、メールやSMS等で偽サイトを送りつけ、クレジットカード情報や個人情報を盗み出す、いわゆるフィッシング詐欺があります。
そして新たにキャリア決済を利用したフィッシング詐欺が急増しています。
キャリア決済とは、スマートフォンやパソコンなどを購入し、商品代金を月々の携帯電話の利用料金をまとめて払う事のできる決済サービスです。
このサービスは手軽で簡単な面が我々、消費者としてのメリットである反面、簡単であるがゆえに狙われる可能性がでてきます。
手口は、携帯電話会社を装を消費者に送り、偽のサイトに誘導しそこでIDやパスワードなどキャリア決済で必要な情報を入手したら、
詐欺会社はECサイトやショッピングサイトで違法購入をし、消費者のキャリア決済枠を不正に利用します。
一見とても単純な手口のため、自分は大丈夫と思いがちですが、
最近の詐欺は手が込んでるがゆえに、『こんな単純な詐欺はない』と考える方が多いようです。
特にSMSを活用する点や大手ECサイトを名乗るので、気づきにくく疑いが起こりづらいです。目次
キャリア決済詐欺のその他手口
上記で上げたように大手ECサイトの名を語る事も当然多いですが、
その他にはこれから挙げるような詐欺もあるのでご注意ください。
たとえばですが、『今月の携帯電話料金が先月よりも高額です。こちらをクリックしご確認ください』や『期間限定で使える20%クーポン配布中!詳しくはこちらから』などいかにもありそうな内容でフィッシングサイトに誘導してくることもあります。

キャリア決済不正に気付くタイミング
この手口の恐ろしいところが、不正利用に気づくタイミングが限度額一杯になってから。というのが圧倒的に多いです。
なぜこのような事になるかというと、普段から自分のキャリア決済額が今月、後どれくらい使えるか?という事を意識している人は少ないでしょう。
個人情報、パスワードが抜かれ不正利用された後本人が不正利用に気づくタイミングは、携帯会社から届くキャリア決済枠限度額のお知らせです。
通常キャリア決済枠は最大で月10万円までなので、その金額近くは不正利用されるケースも大いにあります。
キャリア決済詐欺は保証対象外?
キャリア決済については各携帯電話会社の利用規約に基づいています。以前はフィッシング詐欺について保証の内容は利用規約に記載はありませんでした。
そのため不正利用されたとしても返金されるわけでも、請求を止める事もできないため、泣き寝入りするしかありませんでした。
しかし現在ではキャリア決済が可能なすべてのキャリアが利用規約を改定しフィッシング詐欺による不正利用の被害補償制度を導入しています。

キャリア決済詐欺に遭わないために
ではキャリア決済詐欺に遭わないための対策を講じましょう。
・怪しいURLに安易にアクセスしない
・セキュリティの強化(2段階認証)
・キャリア決済の利用限度額の変更
上記の事を対策として行うだけでも意義はあります。
またより安全に身を守るためにも、下記の事を推奨します。
決済の履歴を定期的にチェックする
スマホ決済の履歴を確認し、身に覚えのない支払い情報が無いかどうかを定期的にチェックする事です。
スマホ決済サービスにもよりますが、基本的にアプリ内やウェブサイト上で簡単に確認できることが多いです。
スマホ決済で支払った覚えの無い取引が履歴に残っていた場合には、迅速に決済事業会社へ連絡をしましょう。
IDやパスワードの使いまわしを避ける
複数のサービスで、同じIDやパスワードを利用している場合には注意が必要です。
万が一、一部のサービスの情報が第三者へ漏洩した場合、スマホ決済サービスへの不正アクセスやアカウントが乗っ取られる可能性があります。
そのため、サービスごとに生年月日など推測されやすいものを避けたIDやパスワードを登録するようにしましょう。
また、定期的にログイン情報を変更することで、セキュリティ効果が高まります。

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